町田市成瀬台のピアノ教室なら「サロン リチェルカーレ」

ピアノ奏法の種類

ピアノは鍵盤を押せば音が出ますが、弾き方、発音の仕方によって色々のな音色を出すことができる楽器です。
そこで奏法(テクニック)というものがあり、正しいとされている奏法もいくつもあります。
また、それぞれのピアニストによって、自分なりの弾きやすく美しい音楽になる弾き方を生み出し演奏していますので奏法としてはっきり分かれる訳ではない場合もありますが、ここでは大まかに奏法を挙げてみます。

 

ハイフィンガー

戦後広まった弾き方で、手の形を固定して指を高く上げ、下ろす力で弾く弾き方。
私が子供の頃、手は丸く一定に保ち(手の甲に小銭を乗せて落とさないように練習するなんていう練習法もありました)、5本の指の力と動きを均等になるようトレーニング、これが当たり前のように正しい弾き方とされていました。
しかし、腱に対しての負担が大きいことや、着鍵する時の雑音が入る、音色の変化を指だけではつけにくいこと、きらびやかだがいつも硬く響きにくい音となってしまうことから最近では「昭和のテクニック」などと皮肉られて呼ばれています。
未だにこれを正しいテクニックとして指導しているピアノ教師は根強く残っています。

 

重力奏法

脱力(無駄な力を入れない。指の腱を動かすための力は必要)をして腕の重みを利用して弾く方法ですが、腕の重みの利用の仕方はいくつかに分かれると私は認識しています。

1つ目の例:常に指で重みを受け止めて鍵盤にこの重みがいつも乗る弾き方ですが、重みを抜かずに弾くので押し付けられたような響のない、変化が乏しい音になってしまいます。
若手のピアニストで重力奏法を売りにしている人の演奏を聴いたことがありますが、実に大きなどっしりとした音は出るけれど、音の変化が乏しくて音楽的ではありませんでした。

2つ目の例:ピアノの鍵盤を少ない力で楽に弾くためにいつも鍵盤の先端部(手前の方)を弾くように打鍵する方法。シーソーを想像するとわかりやすいです。確かに少ない力で効率よく打鍵はできるけれど、やはり音の変化を付けづらく一辺倒な音で表現が乏しくなります。

3つ目の例:腕の重みを効率よく使いこなす弾き方
ロシア奏法がこれにあたります。世界的に活躍し素晴らしいピアニストと認識される人は、鍵盤にかかる重みを自在にコントロールして多彩な音色で音楽を奏でています。
ディーナ・ヨッフェ、・グレゴリー・ソコロフ、ウラディミール・ホロヴィッツ、マルタ・アルゲリッチ、エフゲニーキーシン、ランラン等

 

その他

ドイツ式やフランス式など、いろいろな奏法の呼び方がありますが、脱力(余計な力は抜いて)はもちろん必須で指を動かす弾き方。
音楽的に音の変化をつけて素晴らしい演奏をする巨匠ピアニストや指導者の奏法なので大雑把には言い切れない数多くの奏法があります。

 

奏法論議

奏法はあくまでも手段です。
ピアノ演奏は何を目指すかというと、ピアノという楽器を使って音楽で表現することなので、ロボットが弾いているように一辺倒な音では、音楽にはなりません。
ここでいう音楽というのは、歌のように感情や情景をピアノで表現することです。
表現するためにはテンポに変化をつけるとか、フレーズにニュアンスを加えるということもありますが、音色を変化させることが必要です。
なので、変化がつかない奏法では話にならず、難しい曲を弾けたという自己満足で終わってしまいます。
音色の変化がよくわかる耳を育てることも大切です。

指だけで弾く弾き方はハイフィンガーだけでなく、上記その他に記したように多々ありますが、何れにしても指を持ち上げて落とす、または指主体で動かすので、音の変化をつけるためのコントロールは難しく、また長さ強さが違う5本の指を均等にムラなく弾けるようにするために、沢山のトレーニングをしなければならず非効率です。
しかし、このようなことを習得し音色の変化をうまくつけることができる素晴らしいピアニストがいるのも事実なので否定はしません。

できるだけ苦労なしに音楽的な表情豊かな演奏ができるのであればそうしたいものです。
そこで、重力奏法に基づき効率よく体の骨の動きと筋肉を使う演奏法がロシア奏法ですが、私自身がこの奏法で弾き非常に楽に弾けることを実感しました。
私はこの奏法で演奏できるようになりたいと切望しレッスンを受けていて、習得は決して容易くはありませんが、少しでもコントロールを利かせ今までにない音色を奏で流ことができれば弾くことが大変楽しくなります。
特に豊かな響きや芯のある遠くまで透るピアニッシモは、指弾きでは奏でられない音だと思っています。

 

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